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親知らずの抜歯後の痛みはいつまで続く?痛みの対処法や過ごし方の注意点を解説
親知らず抜歯後は痛みを感じることが多いですが、多くの場合は数日で落ち着いていきます。
しかし、中には痛みが長引いてしまうケースもあります。
痛みが長引く場合、感染やドライソケットなどのトラブルが起きている可能性があるため注意が必要です。
この記事では、親知らず抜歯後の痛みが続く期間の目安について解説します。
痛みが長引く原因や痛みを和らげる方法、受診が必要なケースなどもまとめているため、ぜひ参考にしてみてください。
親知らず抜歯後の痛みはいつまで続く?
親知らずの抜歯後の痛みには個人差がありますが、2〜3日程度でピークに達し、その後1週間程度で徐々に痛みが引いていく場合が多いです。
特に抜歯後1〜3日の間は痛みを感じやすいため、抜歯箇所を刺激しないことが大切です。
また、この期間の間に激しい運動や長時間の入浴を行うと、痛みが悪化する恐れがあります。
痛みが1週間以上続いたり強まったりする場合は、感染やドライソケット(血餅が取れて歯槽骨が露出した状態)の可能性もあるため、早めに歯科医院へ相談しましょう。
親知らず抜歯後の痛みが続く原因
親知らず抜歯後の痛みは、通常は2〜3日程度で落ち着くことが多いですが、それ以上経っても治まらない場合には以下のような原因が考えられます。
- ドライソケット
- 細菌感染
- 歯茎の腫れ
- 神経や周辺組織の圧迫・損傷
- 骨の破片や残根
ここでは上記5つの原因についてそれぞれ解説します。
ドライソケット
ドライソケットとは、抜歯後にできるはずの『血餅(血の塊)』が上手く形成されなかったり途中で取れてしまったりすることで、歯槽骨がむき出しの状態になってしまうことです。
通常であれば、血餅が骨や神経を刺激から守り、傷を保護します。
しかしこれが取れた状態になると、むき出しになった骨や神経が刺激を直接受けてしまうため、ズキズキと強い痛みが現れるのです。
ドライソケットは抜歯後2〜4日以内に現れ、1〜2週間程度かけて少しずつ痛みが引いていきます。
ひどい場合は痛みが治まるまでに1か月以上かかることもあります。
痛みが長引く場合は自己判断せず、歯科医院で適切な治療を受けましょう。
細菌感染
抜歯後の傷口に細菌が入り込むと、炎症や膿が生じて痛みが長引くことがあります。
感染すると腫れや膿、発熱などの症状を伴うことが多いです。
特に抗生物質を飲み忘れたり、うがいをしすぎて傷口が開いてしまったりすると、感染のリスクが高まります。
免疫力が低下していると細菌を抑えきれず、重症化してしまうこともあります。
まれではあるものの、場合によっては『敗血症』など全身に炎症が広がることもあるため注意が必要です。
感染が疑われるときは早めに歯科医院を受診し、抗生物質の処方や感染部の洗浄などの治療を受けましょう。
歯茎の腫れ
親知らずを抜いたあと、虫歯や歯周病の影響で歯茎が腫れて痛みが続くこともあります。
特に親知らず周囲の歯茎は汚れが溜まりやすく、食べかすが詰まることで炎症を起こしやすいです。
また、親知らずが横向きに生えていた場合は隣の歯との間にすき間ができ、磨き残しが増えます。
その結果、細菌が繁殖して腫れや痛みを引き起こしやすくなるのです。
腫れが強くなった場合は炎症が進行している可能性があるため、早めに歯科医院へ相談してください。
神経や周辺組織の圧迫・損傷
親知らずが骨の中に深く埋まっていたり、根っこが長かったりする場合、抜歯時に神経や周辺の組織を刺激してしまうことがあります。
これにより、チクチクした痛みや麻痺が残ることがあるのです。
軽度の神経刺激であれば、数週間から数か月のうちに自然に回復しますが、強い損傷がある場合は治療が必要になることもあります。
痛みが長期間続いたり、周辺組織の麻痺が取れなかったりする場合は、神経の損傷が疑われます。
必ず歯科医師に相談し、適切な処置を受けましょう。
骨の破片や残根
抜歯の際に歯の根の一部や小さな骨片が残ってしまうと、それが傷口を刺激し、痛みの原因になることがあります。
骨の破片は舌で触るとザラザラとした異物感があるのが特徴です。
自然に取れることもありますが、違和感が続く場合は歯科医院で除去してもらいましょう。
親知らず抜歯後の痛みを和らげる対処法
親知らず抜歯後の痛みを和らげる対処法として、以下の4つが挙げられます。
- 鎮痛剤や抗生剤を服用する
- 患部を冷やす
- 洗浄・消毒してもらう
- 骨片や歯の破片を除去してもらう
ここでは上記4つの対処法について解説します。
鎮痛剤や抗生剤を服用する
歯科医院から処方される鎮痛剤や抗生剤をきちんと服用しましょう。
鎮痛剤は炎症や痛みを抑える効果があり、抗生剤は細菌感染を防ぐ役割があります。
鎮痛剤は痛みがあるときのみの服用で問題ありませんが、抗生剤は痛みがなくなったとしても処方された分をすべて飲み切ることが大切です。
また、薬を飲んでも痛みが強くなる、発熱が続くなどの症状がある場合は、感染の可能性もあるため再受診を検討しましょう。
患部を冷やす
抜歯後の痛みや腫れを抑えるには、患部を冷やすのも効果的です。
冷やすことで血流が一時的に抑えられ、炎症による痛みや腫れを軽減できます。
氷嚢や濡れタオル、冷却ジェルシートなどを頬に軽く当てるようにします。
ただし、冷やしすぎるのは逆効果です。長時間冷やすと血流が悪くなり、かえって治りが遅くなることがあります。
抜歯当日の痛みや腫れが強いタイミングでのみ試してみてください。
洗浄・消毒してもらう
痛みや腫れがなかなか引かない場合は、歯科医院で傷口を洗浄・消毒してもらいましょう。
抜歯後は食べかすが溜まりやすく、歯ブラシも当てにくいため、細菌が繁殖しやすい環境になっています。
洗浄することで膿や汚れを取り除き、傷口の治癒を促すことができます。
痛みが強いまま我慢していると炎症が広がることがあるため、無理せず早めに受診しましょう。
骨片や歯の破片を除去してもらう
抜歯後に痛みや違和感が続く場合、歯の破片や小さな骨片が傷口に残っていることがあります。
これらの破片は自然に出てくることもありますが、残ったままだと炎症を起こしたり、傷の治りを妨げたりすることがあるため注意が必要です。
ザラザラとした舌触りがある異物感があるときは歯科医院を受診し、原因となっている骨片や歯の破片を除去してもらいましょう。
処置自体は比較的短時間で終わることが多いです。
親知らず抜歯後の注意点
親知らず抜歯後は以下の点に注意して過ごしましょう。
- 抜歯部分を舌や指で触らない
- 抜歯当日は激しいうがいをしない
- 柔らかい食事を選ぶ
- 激しい運動や飲酒・喫煙は控える
- 処方された薬は指示を守って服用する
ここでは上記の注意点についてそれぞれ解説します。
抜歯部分を舌や指で触らない
抜歯した部分は非常にデリケートで、触ることで細菌が入りやすくなります。
指や舌で無意識に触ってしまうと、せっかくできた血餅が剥がれ、治りが遅くなるだけでなく感染の原因にもなります。
舌先で血の味を感じて気になったとしても、できるだけ触れないように意識しましょう。
また、歯ブラシで磨く際も抜歯部分を避け、周囲の歯だけをやさしく磨くようにします。
血餅が取れてしまうとドライソケットを引き起こす恐れがあるため、抜歯後2〜3日は特に注意が必要です。
抜歯当日は激しいうがいをしない
出血や口の中の違和感が気になっても、抜歯当日に強いうがいをするのは避けましょう。
勢いよくうがいをすると、血餅が取れて傷口がむき出しになり、痛みが強くなったり治りが遅くなったりする可能性があります。
どうしても口の中をすすぎたい場合は、水を軽く含んで吐き出す程度にとどめましょう。
柔らかい食事を選ぶ
抜歯後すぐは麻酔が切れておらず、感覚が鈍くなっています。
その状態で硬いものを噛むと、気づかないうちに傷口を刺激してしまうことがあります。
抜歯後2〜3時間は食事を控え、食事を再開する際もおかゆやスープ、ゼリー、ヨーグルトなどの柔らかい食べ物を選びましょう。
また、熱い食べ物や辛い食べ物も避けたほうがよいです。
食べるときは抜歯した反対側の歯でゆっくり噛み、食後は強くうがいせず軽く口をすすぐ程度にすることが大切です。
数日経ち、痛みが和らいできたら少しずつ普段の食事に戻していきましょう。
激しい運動や飲酒・喫煙は控える
抜歯後2〜3日は激しい運動や飲酒、喫煙を避けましょう。
運動やお風呂で体温が上がると血流が促進され、出血が多くなることがあります。
喫煙も要注意です。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、血流を悪くするため、治りが遅くなります。
これらは炎症を悪化させたり傷の治りを妨げたりする恐れがあるため、できれば完治するまで控えるのが望ましいです。
処方された薬は指示を守って服用する
抜歯後に処方される薬は、医師の指示通りに服用することが大切です。
痛みが和らいだからといって自己判断で中断すると、炎症や感染のリスクが高まります。
また、痛み止めは決められた時間間隔と服用量を守ることが大切です。
痛みが強い場合も過剰に摂取しないようにしましょう。
薬を飲んでも痛みや腫れが強くなっていく場合は、自己判断せずに歯科医院へ相談してください。
親知らず抜歯後に受診が必要となるケース
親知らず抜歯後に以下のような症状がある場合は、歯科医院を受診しましょう。
- 抜歯後2〜3日を過ぎても発熱が続いている
- 腫れがひかない
- 耐えられないほど強い痛みが続いている
- 出血量が多い
- 薬の服用後に体調が悪化した
ここでは上記5つのケースについてそれぞれ解説します。
抜歯後2〜3日を過ぎても発熱が続いている
38℃前後の発熱が3日以上続いたり、熱が上がったりする場合は感染の可能性があります。
特に歯茎や頬の腫れが強まっている、悪寒がする、倦怠感が強いといった症状を伴う場合は早めの受診が必要です。
処方された抗生剤をきちんと飲んでいない、抜歯後に強いうがいや喫煙をしたなどの行動が原因で感染が起きることもあります。
発熱が長引くと全身に細菌が広がる恐れもあるため、すぐに歯科医院へ連絡しましょう。
腫れがひかない
親知らずを抜いたあとの腫れは抜歯後2〜3日でピークを迎え、1週間程度で自然に引いていくのが一般的です。
しかし、それを過ぎても腫れが悪化する、熱をもったように赤く腫れている場合は、炎症や感染を起こしている可能性があります。
腫れが引かない原因として、傷口に細菌が入り込んだり、歯の破片や骨片が残ったりしていることが考えられます。
症状が強い場合はすぐに歯科医院を受診し、洗浄や消毒の処置を受けましょう。
耐えられないほど強い痛みが続いている
抜歯後4日を過ぎても激しい痛みが続く場合は、ドライソケットが疑われます。
ドライソケットになると、ズキズキと響くような痛みが10日以上続くこともあります。
強い痛みが続くため、早めに受診して適切な治療を受けた方が良いでしょう。
歯科医院では痛みを和らげる処置が受けられるほか、痛み止めや抗生物質の処方もしてもらえます。
出血量が多い
抜歯直後は軽い出血が続くことがありますが、翌日以降も血が止まらず流れ出るような状態は異常です。
清潔なガーゼを噛んで20分ほど圧迫しても止まらない場合は、すぐに歯科医院を受診してください。
激しい運動や飲酒などで血流が増えると再び出血しやすくなるため、これらの行動は控えましょう。
薬の服用後に体調が悪化した
処方された薬の服用後に発疹やかゆみ、下痢、吐き気、めまいなどの症状が出た場合は、薬の副作用やアレルギー反応の可能性があります。
日常的に服用している薬がある場合は、飲み合わせの影響で体調が悪化するケースもあります。
薬の服用後に上記のような症状が出た場合は、すぐに医師に相談しましょう。
まとめ
親知らずの抜歯後は、2〜3日程度で痛みのピークを迎え、その後1週間程度で落ち着くことが多いです。
ただし、ドライソケットや細菌感染、神経の損傷などが起きている場合は、痛みが長引くこともあります。
症状が強い、熱が続く、腫れがひどいなどの異変があるときは早めに歯科医院を受診しましょう。
さくら歯科クリニックMOBARAでは、親知らずの抜歯にも対応しています。
治療前に丁寧なカウンセリングを行っているため、親知らずの抜歯に関して不安なことがある方はぜひ当院までご相談ください。
