予防歯科

定期的なチェックで
虫歯予防・歯周病予防

予防歯科

虫歯を削り、金属の詰め物・かぶせ物をすれば、何だか以前よりも歯が強くなった感じがしますよね。
しかし、残念ながら、歯は削れば削るほど弱くなっていきます。
言い換えると、治療をすればするほど虫歯の再発リスクは高くなります。
せっかく治療した歯なのだから長く、快適に活用したいですよね!
そのためには、定期的(3カ月~6カ月毎)に歯科医院でのメインテナンスが非常に効果的です。

なぜ予防歯科は
必要か?

  • 予防歯科の目的は「お口の健康を生涯維持し、美しい歯を育てる」ことです。
    小さなお子様であれば、虫歯が1本もないお口の環境をつくることが可能ですし、成人の場合、治療した部分の再発予防、新たな虫歯、歯周病の進行、口臭、歯の汚れを防ぐことができます。残念ながら、毎日きちんと歯磨きをしているつもりでも、セルフケアでは、虫歯の原因となるバイオフィルムを落とすことはできません。
    正しいセルフケアに加え、定期的なプロのケアがあなたの将来の口腔環境を守り、自然で美しい歯を育てるのです。

  • 「8020運動」をご存じですか?

    8020運動(はちまるにいまるうんどう)とは「80歳の時点で、自分の歯を20本以上残そう」という運動で、厚生労働省や日本歯科医師会にて推奨されています。高齢になっても自分の歯で噛んで食事を行える方は、活動的で生き生きとしている傾向にあります。噛むという行為は脳に刺激を与えるので、自分の歯を健康的に保つことは、人生を楽しむことにつながるといえるでしょう。そのためには、若いうちから歯の健康維持に努めることが大切です。

セルフケアと
プロケアの
組み合わせが大切

上の図からお分かりのように、欧米では虫歯や歯周病にならないため積極的に歯科医院を活用しています。
日本人が持つ歯科医院のイメージは、「歯が痛くなったら行くところ」ですが、欧米の予防歯科先進国では「虫歯や歯周病にならないため、健康で美しい歯のお手入れに利用するところ」という考えです。結果、上記のグラフにあるように70歳での平均残存歯数に大きな差が出ています。
ずっと健康な自分の歯で美味しくごはんを食べたい方は、今から予防歯科を始めましょう。

  • プロケア

    歯の裏側や取りにくい歯垢(プラーク)を取り除くために、定期的な歯科医院のスタッフ、つまり「歯のプロ」によるプロケアを受けていくことで予防効果が高まります。

  • セルフケア

    毎日行う歯磨きやデンタルフロス、やマウスウォッシュなど、ご自身で行うお口のケアを指します。お口の様子や歯の生え方は一人ひとり異なるため、歯科医院からの指導も重要です。

プロケアで定期的な
お口のメインテナンス

プロケアの受診は虫歯や歯周病の治療ではなく、予防という観点に注目した定期検診をおすすめしています。自宅での歯磨きでは補いきれない部分を、歯科医院のプロによるケアでカバーしていきます。定期的に歯科医院に来院することで、虫歯や歯周病の早期発見にもつながり、長期にわたって健康な口内を維持できるでしょう。

エアフローによる
お口の
メインテナンス

エアフローとは、非常に細かなパウダー粒子をジェット噴射で歯の表面に吹き付けながら汚れを落としていくメインテナンス方法です。
歯の着色汚れが落ちるだけでなく、歯周ポケットに潜む歯周病菌の除去効果も期待できます。当クリニックでは、歯と歯茎の健康のためにエアフローによるクリーニングを積極的に行ってします。使用している機械は、スウェーデンのイエテボリ大学で使用されているものと同じものを使っているので、機能面・安全面に関しては心配いりません。

治療期間
15分~45分
治療回数
1回~3回
  • この治療・処置の大きな特徴

    • 歯ブラシでは取り切れない汚れを除去できます
    • 痛みはほとんど感じません
    • 歯はもちろん、被せ物や詰め物にも影響しない安全な治療法です
    • インプラント本体にも唯一あてれるクリーニング装置になります
    • たばこのヤニ、ステインを効率良く取り除くことが可能です
  • 治療前の注意点

    • 保険適用外の治療となるため、保険より費用が掛かります
    • 体調などによって、治療をご遠慮いただく場合があります
    • エアフローによって知覚過敏のような痛みを感じる場合があります

TBI
(ブラッシング指導)

多くの方が毎日ブラッシングを行っているかと思いますが、正しい方法で実践できている方はほとんどいません。正しいブラッシングができていないと、汚れがしっかり除去できないだけでなく、歯や歯茎を傷めてしまう可能性があります。

歯並びなどお口のなかの状態は個人差があり、人によっては磨きにくい状態の方もいるでしょう。その方に合ったブラッシング方法を提案し、指導することで、患者様のお口の健康を守っていきたいと考えています。

  1. Flow01

    磨き方のチェック

    まずは普段の歯磨きの仕方をチェックします。正しい向きや力で歯ブラシを当てられているかを確認します。

  2. Flow02

    染め出し液の使用

    いつもの歯磨きをしてもらったあと、染め出し液を使って磨き残しの有無をチェックします。着色が残った部分を患者様と一緒に確認します。

  3. Flow03

    磨き方の指導

    歯ブラシの持ち方から、ブラシを当てる角度、力の入れ方などを丁寧に指導します。歯と歯の間の汚れを落とすためのデンタルフロスや歯間ブラシの使い方も一緒に説明します。

  4. Flow04

    実際に歯磨きを
    してもらう

    実際に患者様に歯磨きをしてもらいます。指導した内容を自宅でも実践できるよう、正しいブラッシングの感覚をつかんでください。

歯磨きがうまくできているか、歯茎が腫れていたり、赤くなっていないか、汚れがついていないか、歯間ブラシやフロスをしっかり使用出来ているかなどをチェックし、必要ならもう1度TBIします。

その他の提供している
プロケア

  • スケーリング

    毎日しっかりブラッシングしていても、100%汚れを落とすことは難しいでしょう。そして、蓄積された歯垢や歯石はブラッシングだけでは落ちない状態になってしまいます。そんなときは、歯科医院でのプロケアが必要です。スケーリングは、歯ブラシでは落ちない歯垢や歯石を、専用の器具を使って除去する予防治療です。定期的に歯科医院でのスケーリングを受けることは、虫歯や歯周病予防に役立ちます。

  • フッ素塗布

    フッ素には、歯を強くする働きや再石灰化を促して初期虫歯を治癒する働きがあります。歯科医院で塗布するフッ素は、市販されていない高濃度のフッ素なので、より高い効果が期待できます。フッ素配合の歯磨き粉にも低濃度ではありますが、フッ素が含まれているので、併用して使っていくと効果的です。

  • PMTC
    (歯のクリーニング)

    PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略で歯科医師や歯科衛生士が専用機器を用いて歯のクリーニングを行う予防メニューです。
    どんなにブラッシングを頑張っている方でも、磨き残しは起こります。特に歯と歯の間、歯と歯茎の溝などの歯垢は磨きにくい箇所です。PMTCならば、細かな歯垢の汚れも除去。また歯を研磨することで、歯垢の付着しにくいキレイな歯を目指せます。

    治療期間
    定期的な受診(3か月ごと)
    治療回数
    1回
    • この治療・処置の大きな特徴

      • 歯の着色成分も同時に落とすことができます
      • 口腔内の細菌量を減らし、細菌が付きにくい状態を維持します
      • 虫歯や歯周病リスクの軽減できます
    • 治療前の注意点

      • 保険適用外の治療となるため、保険より費用が掛かります
      • お体の状態によってはできない場合があります
      • まれに知覚過敏のような症状を感じることがあります

毎日の
セルフケアについて

  • 食事は毎日することなので、その都度の歯磨きは虫歯予防に多大な影響を与えます。
    正しいブラッシング法でホームケアすることを意識しましょう。また、食生活や生活習慣も虫歯や歯周病予防につながります。本人が自覚をもって取り組むことが何よりも大切なのです。

  • セルフケア効果を高める
    3つのポイント

    • Point01

      ケアグッズの活用

      毎日の歯磨きをするときの歯ブラシに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュ(洗口液)、液体歯磨きなどのケアグッズを併用することで、ご自宅でのセルフケアの質が高まります。

    • Point02

      食生活の見直し

      「食事の時間が長い」「1日のなかで間食を頻繁に行う」などの食生活では、口内環境が悪化しがちです。アメやガムを日常的に口に含んでいる方は、キシリトール配合のものやシュガーレスの商品を選ぶといいでしょう。飲み物もできるだけ糖分が少ないものを選ぶことをおすすめします。

    • Point03

      フッ素入りの
      歯磨き粉で予防

      お食事等によりお口の中が酸性になると、歯からカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出してきます(脱灰)。フッ素は溶け出したカルシウムやリンを補うことを促進する(再石灰化)ため、フッ素入りの歯磨き剤を使用することをお勧めします。

定期歯科検診を
おすすめします

これまでの考え方は「虫歯などを発症し、歯が痛んだら歯医者に行く」というものでした。

しかし、最近では虫歯などが発症する前に「予防」を目的として歯医者に通う方が増えています。毎日のブラッシングはもちろん重要ですが、それだけでは高度なケアはできません。
年に3~4回程度の間隔で定期検診を行うことをおすすめしています。

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